原材料動向 電気亜鉛

電気亜鉛の建値はLME(London Metal Exchange)の取引価格を参考に国内では三井金属鉱業株式会社がホームページにて公表しています。電気亜鉛の建値は2023年8月28日時点で403,000円/トンです。2023年6月391,100円/トン、2023年7月397,200円/トン、2023年8月406,400円/トンと直近3カ月は上昇しています。

2023年8月28日時点403,000円/トンは、過去4年間の推移である2019年328,817円/トン、2020年295,108円/トン、2021年383,542円/トン、2022年508,475円/トンと比較すると2022年よりは低下したものの2019年、2020年、2021年よりは高値で推移しています。

国内の電気亜鉛の用途はJOGMECによると、亜鉛めっき鋼板・その他めっき、伸銅品、ダイカスト、無機薬品、板その他です。自動車、建材、家電製品、電気・機械部品、ゴム、電子部品、塗装、乾電池等に使われます。最終製品の動向も価格の変動に影響するので、商流全体を把握することが大事です。

マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史