原材料動向 電気銅

電気銅の建値は、LME(London Metal Exchange)の取引価格を参考に国内ではJX金属株式会社が公表しています。2024年11月1,448,400円/トンで、2024年8月1,365,000円/トン、2024年9月1,367,300円/トン、2024年10月1,478,000円/トンと推移しています。

2024年12月2日現在1,390,000円/トンです。過去9年間で月間最高値であった2022年4月の1,336,500円/トンを超えています。公表されている2014年1月以降の最安値が2016年9月の525,000円/トンであり、2024年12月2日と比較して約2.65倍です。

日本経済新聞2024年10月3日の記事によると、銅は電線や伸銅品など幅広い製品に使われ、景気動向の先行指標として「ドクターカッパー」の異名があります。景気の動向を見極めようとする市場関係者の関心は高く、世界銅相場の上昇が顕著になり始めたのは9月中旬で、米国での利下げ開始とほぼ一致します。

マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史