原材料高騰 電気銅 

電気銅の建値は、LME(London Metal Exchange)の取引価格を参考に国内ではJX金属株式会社が公表しています。2022年3月が1,263,800円/トン、同年4月が1,336,500円/トン、同年5月が1,250,600円/トン、同年6月が1,270,000円/トンと推移しております。

2022年4月をピークに減少傾向にあります。2022年7月22日時点では1,050,000円/トンであり、電気亜鉛と同様の動きであることが分かります。電気銅の用途は、屋根などの建材、電線やコネクター、基板やリードフレーム、銅合金の伸銅品などです。

町工場を訪問すると、真鍮という言葉を聞きます。それは、電気銅65%と亜鉛35%の銅合金です。銅はサビると表面が緑青(ろくしょう)という綺麗な色に変化し、銅内部の劣化を防止する機能もあります。神社仏閣の屋根、身近には水道菅の継手で緑青を見ることができます。

マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史