営業方法 仕事が無くなった時
以前、お邪魔した企業の社長は下請加工の仕事が無くなった時に、取引可能性のある企業の購買担当者に仕事が欲しい旨を率直に手紙に書いて出したそうです。その結果、手紙を読んだ企業の購買担当者が心配して仕事を出してくれたという話を教えてくれたことを思い出しました。
この企業の場合には、顧客が要求する仕事の品質・価格・納期に対応できたので、その後も仕事を受注することが出来ました。顧客が仕事を出したくても受注先が仕事の要求品質(Quality)を満たし、顧客が納得する価格(Cost)と納期(Delivery)などQCDが適合しなければ仕事は決まらないし、継続できません。
冒頭に紹介した企業はQCDを充足できるだけの経営資源を保有していたことが理解できます。コロナ対応特別貸付の元金返済が始まったものの、顧客や市場の経営環境が大きく変化して、仕事が無くなった時には、経営者はあきらめずに一歩前に出て、経営者自らがトップ営業することが大切です。
マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史