製品市場マトリックス
マーケティング戦略の製品戦略を策定する際には、製品市場マトリックスを活用することは有効であると前回の投稿記事で記載した。製品市場マトリックスの活用方法としては、まずはリスクが最も低い方法である既存製品で既存市場に販売する「市場深耕」の機会があるのかを検討することを勧める。
次に、製品・商品・サービスに関係なく、既存製品で販売エリアを拡張することが出来るかを検討することがリスクが低い製品戦略の方法となる。限定されたエリアのみで既存製品を提供している場合には、そのエリアを現在地から周辺に拡大することは新規市場の開拓、つまり、「市場開拓」になる。
リスクという観点で製品市場マトリックスを捉えると、新規製品を開発することはリスクが高くなる。そこで、既存製品が変化する環境に対応できない場合には、既存市場の声を聞きながら新規製品を開発する「製品開発」を勧める。最もリスクが高い新規製品を新規市場に販売する「多角化」は最終手段となる。
マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史