電気亜鉛建値の推移

電気亜鉛の建値はLME(London Metal Exchange)の取引価格を参考に国内では三井金属鉱業株式会社がホームページにて公表しています。2022年12月23日時点で、電気亜鉛の建値は427,000円/トンです。2022年10月490,000円/トン、2022年11月469,300円/トン、2022年12月474,100円/トンと増減しています。

1990年以降で最も高かった2006年12月559,800円/トンを超えて、2022年4月612,000円/トンがピークとなりました。2019年328,817円/トン、2020年295,108円/トン、2021年383,542円/トンと比較しても現在の原材料はいまだ高値で推移していることが分かります。

国内では電気亜鉛建値を基礎に取引価格が決定されます。大口顧客への価格はボリュームディスカウントにより安価になる場合もありますが、小口顧客への価格は簡単には安価にはなりません。それでも算出の基礎となる電気亜鉛建値が下がれば顧客側からの値下げ圧力が高まることは不可避です。

マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史