食品の特定原材料
大学時代に蕎麦アレルギーを持つ研究室の同期が学食のうどんで反応が出てしまい、その原因は蕎麦とうどんを同じお湯で温めていたためでした。アレルギー食品は、アナフィラキシーショックという血圧低下や意識障害など重篤な症状を引き起こす場合があります。
アレルギー食品として特定原材料8品目が対象であり、販売する食品の容器包装にはその表示が義務付けられています。具体的には、えび、かに、くるみ、小麦、蕎麦、卵、乳、落花生(ピーナッツ)が対象です。その他に、表示を推奨する特定原材料に準ずるもの20品目があります。
消費者庁は、2025年度中にカシューナッツを特定原材料に、ピスタチオを特定原材料に準ずるものに追加します。自社の製品にカシューナッツやピスタチオを使用している食品製造会社は、容器包装メーカーと情報交換しながら食品表示への対応を準備することを勧めます。
マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史