原材料高騰 電気亜鉛

新型コロナウイルス感染症の影響で原材料の価格が高騰していますが、土地勘のある電気亜鉛の建値から現況を探ってみました。電気亜鉛の建値はLME(London Metal Exchange)の取引価格を参考に国内では三井金属鉱業株式会社がホームページにて公表しています。

2022年7月11日時点で、電気亜鉛の建値は484,000円/トンです。2022年4月612,000円/トンをピークに同年5月535,000円/トン、同年6月543,600円/トンと減少傾向です。ちなみに1990年以降で最も高かったのは2006年12月559,800円/トンです。

2019年328,817円/トン、2020年295,108円/トン、2021年383,542円/トンと比較しても現在の原材料は高値で推移していることが分かります。商社は口銭の掛け率に変化が無ければ価格上昇に伴い売上高も増加しますが、今後は需給バランスに注意が必要です。

マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史