原材料動向 電気銅

電気銅の建値は、LME(London Metal Exchange)の取引価格を参考に国内ではJX金属株式会社が公表しています。2023年7月1,246,800円/トンで、2023年4月1,234,700円/トン、同年5月1,181,600円/トン、同年6月1,240,000円/トンと推移しています。

2023年8月25日現在では、1,270,000円/トンです。過去9年間で最高値であった2022年4月の1,336,500円/トンを超えてはいませんが、増減を繰り返している状況です。公表されている2014年1月以降の最安値が2016年9月の525,000円/トンであり、2023年8月25日と比較して2.42倍です。

国内の電気銅の用途はJOGMECによると、電線、伸銅品、その他です。銅電線は、建設電販、電気機械、電力、自動車、通信等で使われています。伸銅品は、電気電子、機械(精密・一般)、金属製品、輸送機械、建設等に使われています。原材料でけでなく最終製品の動向にも注目することが大切です。

マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史