マーケティング戦略 製品戦略
マーケティング戦略の策定に不可欠なツールとして、マーケティング・ミックスの4Pがある。4Pとは、製品戦略(Product)、価格戦略(Price)、流通戦略(Place)、プロモーション戦略(Promotion)の頭文字を表現している。その中の製品戦略について、今回は取り上げる。
製品戦略を検討する際に、大事なことは経営環境分析後に市場細分化して決定したターゲット市場・顧客に適合した製品であるかを確認することだ。特に、開発予定の製品が生産財と消費財のうちどちらかを把握することが重要だ。生産財と消費財もそれぞれ詳細に分類されており、開発予定の製品の位置を把握する。
また、製品市場マトリックスを活用することも製品戦略を策定する際には役に立つ。具体的には、既存製品を既存市場に販売する「市場深耕」、既存製品を新規市場に販売する「市場開拓」、新規製品を既存市場に販売する「製品開発」、新規製品を新規市場に販売する「多角化」のどこに位置するかの検討を勧める。
マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史