原材料動向 電気銅

電気銅の建値は、LME(London Metal Exchange)の取引価格を参考に国内ではJX金属株式会社が公表しています。2024年3月1,342,100円/トンで、2023年12月1,267,300円/トン、2024年1月1,265,200円/トン、同年2月1,294,200円/トンと推移しています。

2024年4月1日現在1,380,000円/トンです。過去9年間で月間最高値であった2022年4月の1,336,500円/トンを超えました。公表されている2014年1月以降の最安値が2016年9月の525,000円/トンであり、2024年4月1日と比較して約2.62倍です。

国内の電気銅の用途はエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)によると、電線、伸銅品、その他です。銅電線は、電気自動車(EV)用のワイヤーハーネスに使用されており、ガソリン自動車の約4倍の使用量です。再生エネルギー関連施設など、今後も電気銅の需要が増加すると見込まれています。

マーケティング・コンサルタント 川本 比呂史